今日は将棋のことを書きます。
イギリスまで来ておいて将棋かい!せめてチェスにできないの!?という内面の声が聞こえてきますが、インターネットが発達した現在、イギリスでも日本の情報が即座に入手できてしまうので、仕方ありません。 今日は棋王戦というタイトルマッチの最終局が行われました。特集サイトはこちら。棋王のタイトルを保持する森内俊之名人に、佐藤康光棋聖が挑戦しています。佐藤棋聖は、今年度、竜王、王座、王位、王将の各タイトルに相次いで挑戦したのですが、いずれも惜しいところで奪取を果たせず、佐藤ファンの一人としてはもどかしい思いをしていました。全棋士参加のリーグ戦なりトーナメント戦を勝ち抜いて挑戦権を取得するということは、非常に困難な道のりであり、挑戦するだけで凄いことなのですが、どうせなら奪取して佐藤三冠とか四冠とかになってほしいものです。 今回の棋王戦5番勝負は、これまでのところ2勝2敗のフルセットまでもつれています。今日もし負ければ、またしても挑戦失敗、奪取の夢叶わずとなるところでしたが、中盤で優勢となった佐藤棋聖がそのまま押しきり、年度末にしてついにタイトル奪取に成功しました。 ところで、今回の5番勝負は全て先手番の勝利という結果でした。また、5局中3局で、後手番が端歩を突き越す珍しい戦形を採用しましたが、勝利には結びつきませんでした。 名人対棋聖という実力者同士の対局だけあって、手数は少ないもののどの局も見ごたえある力戦でした。 マニアックなネタですいません。次は郷田九段が森内名人に挑戦する名人戦です。(まだ言うか) ![]() |
どうも最近サッカーの記事が多いですね。
日本のサッカー界にJリーグの他にナビスコカップや天皇杯があるように、イギリスにもプレミアシップの他にカーリングカップ、FAカップといったカップ戦があります。カーリングカップは既に今シーズンの分は終わっており、ロンドン勢同士が顔を合わせた決勝戦を制したチェルシーが優勝しています。 FAカップですが、こちらは準々決勝が行われています。試合はどちらかのホームでまず行われ、その90分で引分けとなった場合、もう片方のホームで再試合が行われます。 マンチェスターユナイテッドはミドルスブラ(イングランド北東部の海岸沿い)との準々決勝を、まずミドルスブラのホームで行い、そこで引き分けたので、今日、マンチェスターで再試合が行われました。高かったものの、チケットを獲得できたので、見に行ってきました。 ![]() 前にも書きましたが、ユナイテッドの本拠地のOld Traffordです。7万人以上収容ですから、かなり大きいわけです。今日は1階で見ました。 ![]() 席が1階の、しかもメインスタンドの中央付近で、監督、コーチ、選手たちの座るベンチがすぐ隣でした。上の写真は試合開始前でまだ誰も座っていませんが…。 試合開始時に、監督がこの席につこうとする時、ファンが差し出すマッチデイプログラムにサインをしてくれます。僕もすかさずプログラムを出したのですが、人波に押されて、持っていたカメラを落としてしまい、それを拾っているうちに監督は通り過ぎてしまっていました。自分のフィジカルの弱さを思い知らされました。無念。 ![]() 試合中盤、やけに声の通る野次が聞こえてきたなあと思ったら、そのユナイテッドの監督でした。もう20年以上のユナイテッドの監督を務め、名将の評判も高い、" Sir "の称号持ちですが、延々と怒鳴り続けていました。早口すぎる英語のため聞き取れませんでしたが…。 ![]() 韓国の朴智星が途中交代で出場しました。今シーズン前半の怪我から復帰して以来、わりと頻繁に試合に出ています。最近のプレミアの試合では2ゴールを決めましたね。こちらの新聞の評価も高い選手です。 ちなみに試合はユナイテッドがかろうじてPKで勝利しました。これで準決勝進出です。順当に行けば、おそらくチェルシーとの決勝戦となるでしょう。そのチケットは取れないだろうなあ… ![]() |
この土日はLincolnshire(リンカンシア地方、あるいはリンカン県)に旅行してきました。イングランドの中で、南北で言えば真ん中くらい、東西で言えば東寄りの広い地域です。地図はこちら。
![]() 主にリンカンシアの南部は“Fens”という地域名で呼ばれています。これ「沼沢地」を表す言葉から来ていて、かつては標高0mに近い平野がどこまでも広がり、そのほとんどが湿地で覆われていたようです。やがてイングランドの人口増大に伴い、湿地干拓の先輩国オランダから技師を招いて、干拓・農地化に励んだそうです。もともと土壌は肥沃なので、現在は牧草地(やせた土壌でも割とやりやすい)ではなく、麦畑や球根生産農場が広がっています。 (余談ですが、イギリスの作曲家グレインジャーの曲に『リンカンシアの花束』ってありますね。やはりリンカンシアが花木や球根の生産地であることに関連するのでしょうか。 干拓はしましたが、相変わらず地形は平坦なので、道路や線路は直線に作られています。どこまでも直線。目の良くなりそうな風景です。 ![]() 平坦だからなのかわかりませんが、わりと風の強い地方で、昔ながらの風車がいくつか残されています。もう現役では稼動していませんが、壊れてはいないので、風で自然に回転したりしていました。 上の写真とは違う、現代的な風力発電用の風車もたくさん見かけました。それらはちゃんと稼動していました。 ![]() 日本もそろそろ桜の咲く頃かと思いますが、こちらでも桜に似た木がちょうど花をつけています。ソメイヨシノではないでしょうけど、やはり桜の一種なのでしょう。 この写真は白い花ですが、他にもピンクの花をつけている木もありました。 ![]() 見所その1=Boston Parish Churfch(ボストン教区教会) ボストンと言えばアメリカの都市のほうが有名ですが、その名前の由来となったのが、ここリンカンシアのボストン市です。市街に入ると、教会の尖塔がいやでも目に付きます。高さ約83m、司教座のない所謂「教区教会」では最大級の尖塔です。 この塔の上に登って、写真を撮って、「ほら、リンカンシアって実に平坦でしょう!」的な記事を書ければベストだったのですが、ちょうど日曜日は塔は閉まっており、登れませんでした。土曜日に行っておけばよかった… ![]() 見所その2=Woolsthorpe Manor イングランドのナショナルトラストが管理する施設で、かのニュートンが生まれ育ったお屋敷です。写真は、ニュートンが万有引力の法則を思い付くヒントを与えた(と言われる)林檎の木です。家の前庭は林檎の木の庭、家の背後には牧羊地が広がっていました。 ニュートン以後、何人もの人が暮らしたそうですが、今はナショナルトラスト管理の下、一般公開されています。ニュートン時代と変わらず、羊も飼っており、リンカン特有の長毛種とのことでした。 屋敷の中の建物の一つは“Science Centre”になっており、簡単な科学実験(光のプリズム散乱や遠心力、摩擦力など、全部で12種類くらい)を自分でやってみることができます。家族連れが多く、子供たちに大人気でした。 係のおじさんに「何をしにイギリスに来てるんだ?」と訊かれたので、「大学で物理を勉強している」と言うと「あんたはまさに、ここにうってつけじゃないか」と感心された(?)ので、子供たちがいなくなるのを待って、僕も全実験装置をいじってきました。重い鉄球と軽い鉄球って、同じ高さから落とすと本当に同時に落ちるんですね。ガリレオの斜塔実験、理論的にはもちろん知っていたのですが、実際に目で見てみるとやっぱり不思議に思えます。 ![]() |
2日連続でサッカー観戦。平日ですが試合は夜20時開始なので、昼はちゃんと仕事してますよ、念のため。
昨日はかの有名なマンチェスターユナイテッドの試合でしたが、今日はマンチェスターのもう一つのプレミアリーグのチーム、マンチェスターシティFCの試合です。スタジアムの外観などについては、前に行った時の記事に写真付きで書いていますので、そちらをご覧下さい。 ![]() ユナイテッドの方とは違ってそんなに強くなく、特に最近は連敗続きで、プレミアリーグ降格の危機に立っています。勝ち残っていた国内カップ戦のほうも、つい先日、準々決勝でいいところなく敗退してしまいました。マンチェスターの地方紙のみならず、英国全国紙でも最近の負けっぷりが大きく取り上げられており、ピアース監督解任か?!というニュースはTVですら流されていました。英国人はこういう他人の人事ネタ好きですから… それでもファンはまだ見放してはおらず、今日も平日にも関わらず多数のファンが詰めかけました。今日の相手はプレミア現在2位のチェルシー。シェフチェンコやドログバらスター選手を多数擁立するビッグクラブで、昨年度の覇者でもあります。 ![]() スタジアムの観客席の一画がアウェイチームのサポーター席としてきっかり区切られています。その境界線には黄色い蛍光色の防護服(遠くから見えやすいので、警官や工事作業者がよく着ています)を着た警備員がずらっと立ち並び、マンチェスターシティファンとの接触が無いようにして、トラブルを未然に防いでいます。トイレや売店、スタジアムの出入り口も完全に分かれており、ファン同士が接触する可能性はかなり低く抑えられています。 ![]() 試合の方は、前半にチェルシーがPKのチャンスを掴み、ちょうど私の見ていた目の前でランパード(イングランド代表MF)がしっかりと決め、1-0。しかしその後は膠着状態が続き、チェルシーはなかなか攻め切れません。マンチェスターシティの選手たちが、最近のだらしなさが嘘のように冴えた動きを見せ、チェルシーの連係を中盤でことごとく潰し、時たま目を瞠る速攻も見せてくれました。しかしゴールを奪うまでは至らず、1-0のまま試合終了。勝ち点は獲得できませんでしたが、ディフェンディングチャンピオン相手に同等とした試合ぶり、今後の残留戦線に希望が持てる一戦でした。(ちなみに翌日の新聞でも、「シティ健闘」「監督の首がつながった」とポジティヴな記事が多かったです。) ![]() |
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