kazunaマンチェスター反省記
東京で勤務する一研究者が、2006年9月から365日間、英国マンチェスターで生活しました。在英中のブログ(kazunaマンチェスター行状記)を受け継ぎ、英国の思い出や日本での生活を書き継ぎます。
28/10 東京都響定期演奏会Aシリーズ
 都響演奏会はAとBの2シリーズあるが、2007年度後期(11月〜来春)はどちらのシリーズも魅力的なラインナップが続き、全ての演奏会に行きたいと考えた。そこで好適なのが「都響メイト」なるチケット。これはA・B双方の定期全てがセットになっており、非常に割引率が高い。席種は当日会場に行って選ぶまでは決まらないのだが、基本的にB,C席から選べるそうなので、かなりお得だと思う。実際、昨日初めて「都響メイト」のチケットで会場に行ってみたのだが、早く行ったこともあってか、3階右サイドの前列を手に入れることができた。これは本来B席のエリアであり、また上野の文化会館は正面席よりもサイドブロックの方がいい音が鳴る(主観感想)ので、実に素晴らしい席である。
 曲目は、スクリャービンの小品にモーツァルトの交響曲第38番、それにプロコフィエフのカンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」という、わりと硬派なものだったが、客の入りはそれなりに上々で、都響人気(クラシック人気?)が高値継続していることを確認。今月の定期は、Bシリーズも全く同じ曲目(会場はサントリーになるが)なので、客の入りを少し心配していたのだが、まあ及第点といったところか。
 演奏の感想を簡単に書くと、アンサンブルに多少の乱れは散見されたものの、その代償としてか、音色は1年前に比べ豊穣かつ華麗に変化しており、日本のオケには珍しいタイプの“rich”な音に変貌していた。アマ弦楽器奏者の目からすると「弓を倒さず弦に広く当て」「スルタストは多用せず」「ヴィブラートを幅広くかけて」作るような音であり、アマ金管奏者の語法で言うと「口腔内部を広く保って」「大量の空気を下半身から送り込むイメージで」「腹部(胃の辺り)をぶれないように固定して」吹いたような音である。
 プロコフィエフの重厚な映画音楽を華麗に鳴らすには最適な音色だし、モーツァルトでも、清流のような透明感は損なわれるものの、古の西欧宮廷で奏された華やかな楽音に近かったのではないだろうか。
 さて、来月はインバルのマーラー、しかも重厚長大な第6,7番である。この音色とマーラーがどうフィットするのか(あるいはしないのか?)楽しみだ。

[テーマ:クラシック | ジャンル:音楽]

【2007/11/30 22:04】 | 音楽 | トラックバック(0) | コメント(0) |
11,18/11 ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏プロジェクト
 だいぶ前に1回書いたきりなので決して浸透していないとは思うが、このブログの各記事のタイトルの頭に付いている数字は、最初が日にちで後ろが月の日付になっている。つまり、この記事は11月11日,18日の出来事だということで、なぜこのような順番にしているかと言うと、英国風だから。日本に帰国しても英国の雰囲気を残しておきたいので、せめて日付の書き方だけでも頑固に続けておく。

 さて、その11日と18日の両日、ショスタコーヴィチの交響曲全曲演奏プロジェクトを聴きに行った。場所はなんと日比谷公会堂。昔、まだ東京にコンサートホールがほとんど無かった頃は、日比谷公会堂で外来オーケストラの来日公演などもよく行われたらしいが、その後コンサートホールが多く建設されるにつれ、使われなくなっていったらしい。私自身、東京で数多くのオーケストラ公演を聴いてきたが、日比谷公会堂での演奏会は初めてだ。
 指揮(と言うよりも、本プロジェクトの中心を担っている?)は井上道義さんで、オーケストラは11日がSt.ペテルブルク交響楽団、18日が広島交響楽団。

 11日は交響曲第10番と第13番という、メインディッシュが2つ並んだような重量級のプログラム。13番は実演で聴く機会の無い曲で、それだけに期待して行ったのだが、どちらかと言えば10番の方が名演だった。
 さすがロシアオケ、ダイナミクスの幅が限りなく広く、ffからfffへのクレッシェンドを十全に、全てのセクションが一体となって表現できるオケはなかなか無いだろう。切迫感のある音色で、第1・3楽章の痛切な風景を克明に表現していた。

 18日は前半が第9番と軽く、後半が第14番。これは時間的・内容的には重い(深刻で長い)曲だが、オーケストラの編成は非常に小さく、管楽器はゼロ、幾つかの打楽器と、小編成の弦楽オーケストラ。井上さんが「14番は日本のオーケストラとやりたかった」と語ったように、広島響の小編成が実にうまく機能していて、この難楽譜をを色彩豊かに再現していた。
 この日は(井上さんによると「予定通り」だそうだが)客の入りが少なく、空席が多かった。14番など、実際に演奏される機会は非常に稀だと思うし、曲も内容空疎なわけではないのだが、それで客が入らないのはどうしたことだろうか。チケットの値段は手頃、それでは広報不足のせい?しかし宣伝をもっと多くするとチケット代に跳ね返ってくるだろうし…。ショスタコファンは日本に数万人いるだろうけれど、コンサートゴアではなくてCDコレクターが多いのか?

[テーマ:ライヴレポ・感想 | ジャンル:音楽]

【2007/11/23 23:22】 | 音楽 | トラックバック(0) | コメント(0) |
10/11 江東区 清澄・白河
3333Onagigawa
 西深川橋の上から、小名木川。

 森下にてオーケストラの練習。前半が13時から15時、後半が19時から21時と不規則な時間設定で、間が4時間空いたので、練習場を出て深川図書館へ。静かな環境で専門分野の文献を読みまくる…はずだったのだが、ちょうど座った席が将棋関係の書架の隣だったので、つい目移り。結局、文献は計画していた量の半分程度しか読めなかった。

[テーマ:東京23区 | ジャンル:地域情報]

【2007/11/12 23:52】 | 生活 | トラックバック(0) | コメント(0) |
07/11 先端材料展
 仕事関係の展示会で東京ビッグサイトへ。

3329BigSight
 新橋からゆりかもめでお台場へ。以前何回か来たことはあるが、それにしても相変わらず大きい。でもいつも展示会を見に来るだけなので、上階の方には上がったことが無い。あの空間には何があるのだろう。
 今回訪ねたのは「先端材料展」「プラントショー」「計測展」。1日中いたので、一応全部見て回ることができた。中でも「先端材料展」は最新技術を期待して行ったのだが、あまり目新しい技術は無かったように思う。ナノテクはまだあまり応用的な研究が進んでいないようだ。これからが研究開発業の腕の見せどころなのかもしれない。

[テーマ:研究者の生活 | ジャンル:学問・文化・芸術]

【2007/11/11 23:15】 | 仕事 | トラックバック(0) | コメント(0) |
04/11 劇団四季『ウェストサイド物語』
 浜松町の四季劇場にて上演中の『ウェストサイド物語』を観た。

 期待以上だったのは、ダンスと歌唱。特にダンスは、おそらく相当の練習を積んだものと思われ、溌剌としていながら力強さにも欠けるところがなかった。歌も、特に独唱陣が素晴らしく、これだったら拡声装置無しでもっと狭い空間で聴いてみたい。

 期待以下だったのは、翻訳。考えてみれば四季がこれを原語で上演する筈はなく、チケットを買う前から日本語なのは分かりきっていたのだが、なぜかすっかり失念していた。そもそも英語と日本語は言語の構造が全く違うのだから、いくら丹念に翻訳したところで同じものを再現するのは無理なので、どうしても情報を改変するしかないのだが、それにしても適切な訳では無かった。言語の韻を完全に再現したり、あるいは洒脱な掛け合いを十全に訳出するなどは最初から不可能なので要求はしないが、情報の取捨選択の根拠がよくわからなかった。
 しかし本作品の和訳がきわめて難しい作業なのも事実。原語で上演するほうが簡単だろう。歌手も歌い易いだろうし、聞いている方も英語の方が楽しめるはず。日本語では、音楽的にも、作曲者の想定した響きにはなり得ない。字幕が必要なら、普通に舞台の両脇か上部に付ければよい。四季のポリシーなのだろうが、日本語上演に拘る利点は一つも思いつかなかった。

[テーマ:ミュージカル | ジャンル:学問・文化・芸術]

【2007/11/07 23:53】 | 音楽 | トラックバック(1) | コメント(0) |
31/10 発表会終了
 前回予告した研究発表会は、無事に終了。あとは来年に海外の学会でも発表するつもりなのだが、そちらの方は社内研究発表会よりも当然レベルは高く、しっかりと学術的に解析を進めておかないと演壇の上で炎上するのは確実なので、今から業務の合間を縫ってデータ整理を進めておかねばならない。
 炎上といえば、ファイターズは投手陣が(ダル以外)いいところ無く、完敗。結果は仕方ないのだが、第5戦は負けたとは言え感動できな試合で、テレヴィの前に釘付けになった。山井〜岩瀬の好投はもちろん素晴らしかったのだが、ファイターズ打線も淡白過ぎた。ファイターズの守備力、走塁力はもうかなりの水準に達していると思うので、来年は打撃力の向上を期待。

[テーマ:研究者の生活 | ジャンル:学問・文化・芸術]

【2007/11/04 22:20】 | 仕事 | トラックバック(0) | コメント(0) |
プロフィール

Author:kazuna
東京都葛飾区に住み、北区王子へ通勤する技術系会社員。
趣味はオーケストラ、外国語勉強、将棋、野球を観に行くこと、サッカーをTVで見ること、外国で挙動不審な散歩。

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