正確に言うと、今回は演奏会でなく、東京新聞主催のイベントに音楽担当として出演するだけなのだが、感覚的にはいつもの演奏会と変わらない。9時に会場入り、午前中のうちに最終練習を終え、午後は声と合わせて最終リハーサル。
第1部の講演中はヒマなので、ロビーの展示を見たり、楽屋でモニターを通して講演を聞いたりして過ごす。 第2部がオーケストラ演奏。今回の曲は、シベリウス作曲の「交響詩『クレルヴォ』」。一般には交響曲として扱われることも多い。確かに、5楽章もあって、全体で80分もかかる大規模な曲なので、交響詩というタイトルは似つかわしくない気もするが、物語に沿った明確なプログラムが全編を通して細かく規定されており、もし“交響曲”というジャンルを絶対音楽的な色で規定するならば、この曲はそれに当て嵌めることはできない。 演奏はリハーサルの方が良かったような気もする(本番は疲れが出た?)が、まずまず良かったのではないかと思う。…というのはオケだけの話で、合唱、独唱ともに本番は申し分のない素晴らしい演奏で、オケメンバーは舞台にいながら聞き惚れてしまった(はずだ)。その証拠に、少なからぬ場所でボウイング間違え・出番見落とし等が多発した模様で、これが全て映像に記録されていると思うと実に恐ろしい。音だけで、すなわちCDなどで聴くだけならば、一定水準には達していると思うのだが、DVDなどで映像を確認してはいけない。 いつもこのブログで、私が聴きに行ったコンサートを野次馬根性で論じているのだが、今回もその流儀にならって少し客観的に振り返ってみると…全体的に丁寧で繊細な演奏を志向していたと思う。あくまで「志向」であって、実際どうだったかは伏せておくが、指揮も演奏者も高い理想を持っていたのは間違いない。指揮の新田先生は、数多くの練習を通して、場面ごとの情景や人物の心情を具体的に教えてくださって、皆で描くイメージを共通のものにしようと励まれていた。毎回の合奏で得るものが多く、教わったことをメモしては家に帰ってからクレルヴォのスコアに書き写した。 こうしたイメージの積み重ねが、最終的に具体的な音色に反映されてくるものだ。アマオケだし、私が乗っているくらいなので、技術的に瑕疵があるのは当然(かと言って許されるものではない)なのだが、音色はけっこういいものになってきたと思う。なお、ここで言う「いい」とは、具体的には「シベリウスの音楽に適した音色」という意味で、決してフランスやイタリアの音楽には適していない。しかしもともとそのようなコンセプトのオーケストラなので、今後も更に特化・深化させていきたい。 ということで、次の演奏会は4月13日。交響曲第5番。アイノラでは第1回定期演奏会に続き2度目の演奏となる。私は前回1stで乗ったので、今回は2nd Vn.で挑む。この曲は絶対音楽としての“交響曲”であり、具体的な物語は設定されていない。私は冬の雪景色をイメージしているが、(練習期間はともかく)本番は4月である。 4月の雪、ご期待下さい。 ![]() |
この前始まったばかりと思っていた2007年も、気が付けばあと3週間しか残っていない。このへんで近況をまとめてみる。
仕事;12月1日に部署を異動したので、まだ慣れない。今までと扱う材料が異なるので、覚えなければならない知識が多い。 研究;来年の学会に向けて原稿を作らねばならないのだが、その前にデータをもっと解析して有用な知見を導き出さねばならない。正月休みはその作業に追われるかも。 オーケストラ;12月22日の本番に向けて鋭意練習中。もう練習回数も数えるばかり。個人的にも練習が足りない感じだが、本番前はいつもそんな気持ちだ。 自宅;先週、新しい本棚を買ったので、わりと部屋が片付いた。今週は、年賀状作成に励む予定。 ![]() |
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