kazunaマンチェスター反省記
東京で勤務する一研究者が、2006年9月から365日間、英国マンチェスターで生活しました。在英中のブログ(kazunaマンチェスター行状記)を受け継ぎ、英国の思い出や日本での生活を書き継ぎます。
22/03 Sat. 千葉市動物公園
 友人から以前、千葉市動物公園の入場招待券をもらっていたのだが、忙しさにかまけて行かないでいたら、だんだん使用期限が迫ってきたので、思い切って出かけた。
 新小岩は総武快速線が止まるので、千葉方面に出かけるのは案外便利だ。昔、大学に通っていた時には毎日見ていた懐かしい車窓風景を見ながら、やがて千葉駅到着。モノレールに乗り換える。はじめは千葉駅周辺のビル街だが、やがてすぐに住宅地となる。大学時代にオーケストラの練習のために足繁く通った道も懐かしい。スポーツセンターの野球場や競技場の間をすり抜けると、早くも動物公園駅。
 非常に広い敷地の中に、動物達の密度は低い。動物園ではなく動物公園なので、動物と関係なくゆったりのんびり過ごすこともできる。だがここに来るのは初めてなので、やはりメインコンテンツである動物達を見ずには帰れない。ということで隈なく見て回った。以下はその一部の報告。

3724DoubutsuKouenEki
 動物公園に入る前だが、モノレールの駅を降りたところ。線路が妙にうねっているのが何とも言えない。見方によっては不気味に見える。

3746Cow
 牛。普通のホルスタイン種。いかにも動物園という光景。動物に触れる区画は特に大人気だった。なお定番の「どうぶつにさわったあとはてをあらいましょう」のコーナーは花王による洗剤提供。

3768Camel
 「家畜の原種」なるコーナーもあり、世界各地から哺乳類が集められていた。ラクダは、やはり暑くないとやる気が出ないのだろうか。この日は気温も20度近く、3月にしては充分に暖かい日だったのだが。ちなみにラクダの隣にはトナカイが展示されており、こちらも元気が無いのが気になった。20度だと暑すぎるのか?

3797Ashika
 動物園なので水棲動物もいる。水族館の専売特許では無いらしい。アシカはちょうど餌付けの時間で、飼育員さんが魚を投げ与えていた。上から見るのはもちろん、下にもトンネルが掘ってあって、水中での動きも見られる通路があるのがいい。餌を捕える時の泳ぎは大きい身体のわりに俊敏な流線型だった。
 で、上の写真は食後の休憩中。いくら何でもあまりに寛ぎすぎている気もするが、それだけたらふく食べたのだろう。泳いでいた時の華麗な動きがまるで別人のようだ。げっぷも激しいし。

3781Kangaroo
 喧嘩するカンガルー。カンガルーは本気で怒ると2本足で立ち上がるらしい(『動物のお医者さん』参照)。上の1枚はまさに飛び蹴りに出んとする決定的瞬間を捉えた貴重な1枚。それにしても、何を巡ってこんなに激しく争っていたのかは大いなる謎。

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【2008/03/29 08:34】 | 日帰り旅行 | トラックバック(0) | コメント(2) |
15/03 R. Vaughan Williams “A Sea Symphony” (東京交響楽団)
 オーケストラの世界でどうも軽視されがちなイギリス人の作品だが、近年、大友さんがよく取り上げている。イギリス音楽ファンとしては嬉しい限り。望ましくは日本におけるイギリス音楽紹介の先駆者である尾高さんがもっと精力的に取り上げてくれるとさらに嬉しいのだが。
 イギリス人のSymphonist(交響曲作曲家)と言えばまずはエルガー、そして今日聴いたヴォーン=ウィリアムズ(以下、RVWと略す)が挙がる。RVWは交響曲を9つ書いたが、どれも演奏頻度が少ない。今日の第1番「海の交響曲」は合唱、独唱者2人に加えオケも大編成が必要であり、中でも特に演奏機会に恵まれない曲である。もっともその論理でいくと、オケのみで編成も大きくない第5番などもっと演奏されてもいいのだが…。
 合唱を担当したのは東響コーラス。昨年の暮れ、私の所属するアマオケの練習で東響の所有する貸しホールに出かけた。どうやら東響コーラスもその練習場を使用しているらしく、ホワイトボードに練習日程や発音の注意点などが書かれているのを目にした。今日に向けてかなり長期間練習を積まれたようで、非常に期待して東京芸術劇場に出かけた。
 だが、やはりホールが良くない。東京のホールの中でも音響面では不満が多く、オーケストラを聴くのであれば上野、六本木、錦糸町などで聴きたいところだ。それに加え、このホールは声楽の響きも良くないと、会場で偶然であった友人から聞いた。確かにその通りで、私は普段このホールは敬遠しているのだが、今回はRVWを聴くためには仕方が無い。何せこの機会を逃せば、次はいつ聴けるか分からないのだ。私がこの「海」に初めて出会ったのが高校2年生の時。それから10年余り、マンチェスター時代も含め一度も実演を聴けなかったのだから…。

 肝心の演奏に入る前に、前置きが長くなってしまった。大友さんらしく、楽譜を丹念に読み込んだ実直な解釈で、合奏、独唱含め、各パートをあるべき場所に明確にはめ込んでいく小気味のいい演奏だった。音にするには難解なスコアをこのように聴かせるということは、リハーサルではバランス調整にさぞかし苦心されたことだろう。数多のCDに劣らない、実に美しい演奏だった。(それだけに、他のホールで聴きたかったという無念も強まるのだが…)
 合唱も素晴らしかった。歌詞は英語だが、日常英語ではなく詩的な言い回しや単語が多いため、発音は決して簡単ではないと思われるのだが、弱音部ですらも明快な発音だった。独唱も瑕疵は無し。全体として、バランスの取れた名演だった。
 もう一つ特筆すべきだったのはホールの雰囲気。花粉症シーズンなので、所々でしわぶきや鼻をすする音が聞こえるのは仕方が無いとしても、第4楽章の終了部、低音が死に絶えるように弱奏の中に消えていく部分、オーケストラのモレンドなディミヌエンドも素晴らしかったが、音が止んでからも(止んだ場所が分からないくらい、モレンドが巧みだったのだが)無音の静寂が長時間続いた。海が宇宙となり、自己が消えていった微弱な余韻が、ホール全体に雰囲気として現前した。

[テーマ:クラシック | ジャンル:音楽]

【2008/03/16 23:28】 | 音楽 | トラックバック(0) | コメント(0) |
09/03 生活圏が変わって
3715kasaibashi
真っ直ぐな車道。葛西橋の北側の自転車道に、江戸川区側から登ったところ。

 マンチェスター留学前後で生活圏が移動した。留学前は江戸川区一之江に住んでいたが、留学後は葛飾区新小岩に住むようになった。自転車で行き来できるほどの距離だが、毎日生活する家が変わるというのは重大なことだ。一之江に住んでいた頃は、週末になるとよく自転車で出かけていた。目的地は様々で、方角も様々だったから、家を中心に円形に行動範囲が出来ていた。
 新小岩に住むようになってからも、一之江には実家があるのでちょくちょく通っているが、そうすると一之江から見て北側しか訪れないことになる。一之江から南は、新小岩への行き来では通ることが無い。そこで今日は、実家に戻ったついでに、帰り道は敢えて南側から辿っていくことにした。
 北ルートに比べ非常な遠回りになるが、まず葛西図書館を越えて南下し、中葛西のBOOK OFFへ。本を物色してから、今度は西に進路を取り、葛西橋を渡った(上の写真)。

3716arakawa
海と見紛うような川。荒川。

 荒川の河川敷は長々と自転車道が整備されていて、新小岩近辺まで快適に走ることができる。その気になればいつでも河川敷を脱出できるし(陸に上がる、とも言えるか)、途中にある船堀橋や小松川橋から対岸に渡ってもいい。一之江に住んでいた頃は、船堀橋も小松川橋もかなりの頻度で渡っていたし、その間を走る自転車道にもお世話になった。高校時代は、毎日小松川橋を渡って通学していた。
 昨夏帰国してから、今日初めてその自転車道を通った。どんどん整備が進み、清潔になっている部分がまた増えていた。空は広いし、傍らには大河が流れている。コンクリート護岸に固められていても、川は川だ。都会の喧騒から逃れ…というフレーズはもう陳腐かもしれないが、ここはまさにそのように形容したくなる空間だ。自転車でいつでも来られる箇所に、昔ながらの生活圏が変わらずに存在していることに安心感を覚えた。

[テーマ:研究者の生活 | ジャンル:学問・文化・芸術]

【2008/03/09 18:26】 | 生活 | トラックバック(0) | コメント(0) |
23/02 東京文化会館で梯子
 先週の日曜日。昼は大ホールの二期会『ワルキューレ』公演を観に行ってきた。声楽陣の中ではブリュンヒルデとフリッカが特に素晴らしく、従って第2幕が面白く聴けた。
 カーテンコールも早々に、小ホールへ移動。『音楽博物館シリーズ』の裏方を少しだけ手伝いつつ、演奏もちゃっかり聴かせてもらう。N響首席の木越さんによる「立って弾く」チェロ。楽器がこれまでに無いほどに鳴り響き、力強く小ホールを満たした。チェロの新しい可能性を見た。この表現を取り入れる作曲家も出て来るだろう。覚えておきたい、貴重な体験だった。

[テーマ:クラシック | ジャンル:音楽]

【2008/03/03 22:27】 | 音楽 | トラックバック(0) | コメント(0) |
プロフィール

Author:kazuna
東京都葛飾区に住み、北区王子へ通勤する技術系会社員。
趣味はオーケストラ、外国語勉強、将棋、野球を観に行くこと、サッカーをTVで見ること、外国で挙動不審な散歩。

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