kazunaマンチェスター反省記
東京で勤務する一研究者が、2006年9月から365日間、英国マンチェスターで生活しました。在英中のブログ(kazunaマンチェスター行状記)を受け継ぎ、英国の思い出や日本での生活を書き継ぎます。
13/04 アイノラ交響楽団第5回定期演奏会
 杉並公会堂にて、いよいよ本番。曲目は、カレリア序曲、エン・サガ、交響曲第5番(いずれもシベリウス作曲)。
 アイノラの定期では毎回必ずシベリウスの交響曲を取り上げてきた。第1回からの交響曲演奏順は5→1→6→3→5となる。第5番は第1回定期以来、2回目となった。私はその第1回にも出演しているのだが、前回は1stヴァイオリンで、今回は2ndを演奏する。わりとパート譜の風景が異なるので、演奏に対する姿勢も自ら違ったものとなっているはず。あるいはそれ以上に、5年という歳月が大きく影響している気もするが。
 朝から全員で集合して、午前中はステリハ(ステージリハーサルの略)に充てられた。限られた時間の中で、それでも新田先生は丹念に響きを作っていこうと取り組まれ、我々オーケストラも同じ方向へ向かっていこうと努力した。先生が言われたことの中で特に印象に残ったのは、音を自分で作っていくのではなく、ホールの中(本当は自然の中なのかもしれない)に既に漂っている音楽を拾っていくのが楽員の役目だということ。音楽が表情を変えるというのは、楽員の姿勢が変わるのではなく、周りに存在している空気が色を変えるのに過ぎないということ。…と言うことは、楽員は自らの責任において全てを作り出すのではなく、手を伸ばせば届くところにもともと存在している要素を耳に聴こえる形に形而下化させればいいのだろう。
 この深遠なアドバイスを自分で実行できたかは分からないが、気負わずに本番に臨むことができたと思う。技術的には改善の余地が大きく、次の本番が1年後とは言えこれからも個人練習に励まねばならないのだが、それでも今日の本番は悔いも無く、楽しく終えることができた。ただ、あとで映像なんかを見たりすると、弓順間違いまくったりしていてショックを受けるだろうけど。

[テーマ:クラシック | ジャンル:音楽]

【2008/04/19 23:05】 | 音楽 | トラックバック(0) | コメント(0) |
12/04 GP for tomorrow
 GPはドイツ語のGeneralprobeの略で、本番直前に行われる舞台稽古のことを指すことが多い。ステリハ(ステージリハーサル)とも言ったりするが、とにかく実際に本番を行う舞台で前日にも練習の機会を持てることは大変に貴重だ。音の響きは練習場やホールごとによって全く異なるので、事前にホールの特性を知っておくことは、美しい音楽作りには実は欠かせない重要な要素なのだ。
 明日の本番(本番の記事は次の項目に書きます)に向けて、短時間ながらも密度の濃い練習を行うことができた。今回の曲たちとお付き合いするのもあと1日だけとなってしまった。自分にとって悔いの無い演奏で締めくくりたいものだ。
ainola5
(演奏会は既に終了しています)

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【2008/04/19 22:40】 | 音楽 | トラックバック(0) | コメント(0) |
11/04 N響のトゥランガリラ
 久しぶりのNHKホールにNHK交響楽団の定期公演を聴きに行った。職場から比較的遠いホールなので、もちろん定時に仕事は切り上げた。
 メシアンの「トゥランガリラ交響曲」1曲というシンプルなプログラムだが、曲の内容が大変に濃いので不満は無い。実際、今日の演奏は非常に素晴らしかったので、余計な付け合わせは不要だった。
 指揮の準・メルクルは相変わらずユニーク。テンポやダイナミクスの設定が絶妙なのは言うに及ばず、彼が独特なのはパートバランスの調整だと思う。普段あまり聴こえてこないパートを意図的に目立たせるのがお家芸なのだが、奇を衒っているわけではなく、自然な論理性が常に含有されている。それもあって、80分の大曲だが全体の構成が上手く練られていて、ストーリーが明確に繋がっていく。非常に錯綜したスコアをこのように巧みに調理できる技術に舌を巻くばかりだが、あるいは錯綜しているからこそ、まだまだ遊べる箇所が多いということなのかもしれない。スコアはかなり高価なのだが、また欲しくなってしまった…。

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【2008/04/16 23:25】 | 音楽 | トラックバック(0) | コメント(0) |
研究発表2件
 本来このブログはタイトルにマンチェスターの名を冠しているように、私がマンチェスターで生活した1年間の思い出を書いていくことが重要な目的となっているのだが、帰国してからすっかり日本の生活ネタばかりになってしまっている。実はマンチェスター生活の資料を帰国後整理しておらず、書こうにも書けない状況なのだ。
 帰国後すっかり忙しくなってしまった理由(つまり言い訳)として、マンチェスター滞在中に行った研究の成果報告を2つの学会で行わなければならない、ということがある。この言い訳に説得力を持たせるため、詳細をここに記しておく。

 一つめはテキサスのダラスで行われるPaperCon '08。例年は分けて行われる幾つかの学会が、今年は一つにまとめて開催されるらしい。アメリカに出張で行けるのは嬉しいのだが、ゴールデンウィークとかぶっているのが痛いところ。おかげで旅行を諦めざるを得なかった。アメリカ出張の様子もこのブログで報告する予定。

 もう一つは思いっきりローカルに、江戸川区船堀で行われる紙パルプ研究発表会(リンクはPDF)。住居に思いっきり近いので、出張にも何にもならない。

 これらの学会のプレゼン資料や予稿集の原稿を書かなければならないので、忙しい日々を送っているのです。…ということで、この言い訳は説得的だっただろうか?

[テーマ:研究者の生活 | ジャンル:学問・文化・芸術]

【2008/04/06 23:24】 | 仕事 | トラックバック(0) | コメント(2) |
プロフィール

Author:kazuna
東京都葛飾区に住み、北区王子へ通勤する技術系会社員。
趣味はオーケストラ、外国語勉強、将棋、野球を観に行くこと、サッカーをTVで見ること、外国で挙動不審な散歩。

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